先週、金曜日〜日曜日まで有楽町の国際フォーラムで
春のアートフェアが行われていました。お知らせをいただいて、
昨年は、震災の後で秋まで延期になったのだった、と去年の春の
ことも思い出しましたが、仕事後に出かけてみると、今回は会場
スペースが広くなったそうで、比較的ゆっくりまわれました。
古い物あり、工芸あり、もちろん平面や立体、映像作品などなんでも
ありという内容なので、普段あまり意識してチェックしていない
ジャンルまで見られて、ありがたい機会です。
今回、拝見していて私が吸い寄せられたのは、しぶや黒田陶苑さんが開催
していた、志村ふくみさんの裂(袱紗等)の展示でした。

染色、織物の分野では著名な作家さんですが、実際の物を間近で手に取って
見たのは初めてです。志村ふくみさんの布…着物となると、庶民にはとても手の届か
ない「憧れ」の世界ですが、ここでは袱紗になって一度によりどり並んでいます

写真では絶対分からないなと感じたのは志村さんの布が持つ、質感の魅力です。
なんと言うか、実際の裂はもちろん色そのものも繊細ですし、それらが複雑に組み合わさった
配色も素晴らしいのですが、ただの色ではないんです。色彩が絹の艶と合わさって、
ぱぁっと光り輝いて見えるのです。

アートフェアはそれぞれのお店ごとにブースの設えも凝っているのですが、
志村さんの会場は白が基調になっており、裂の色が優しく映え、そこにいるだけで
春を感じさせてくれる展示でした。
そしてやっぱり、いつかはこの魅力を着物サイズで鑑賞してみたいなぁとため息が
出てくるという…。とにかく美しい紬の魅力に引き込まれる空間でした(と、再びため息)。(高)
posted by 智美術館 at 18:53
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ヒビツレヅレ
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