2011年07月24日

展示室の風景から(川瀬忍の青磁展より)

昨日に引き続き、展覧会の様子を少しだけ
お知らせしたいと思います。

というのも、展覧会が始まってすぐのお知らせで、
「青磁の色が写真に写らない!」とご紹介を断念し(…)、
代わりに美術館の外の青空の写真の掲載となってしまって
いたのが、引っかかっていたからです。

やはりデジタルカメラで撮影すると、無理があるのは変わらない
のですがそこで終える訳にはいかない、ということで、少しだけ画像修正を
して、作品の色が出るよう試みてみました。(露出とシャッター
スピードを変えて撮影した複数の画像を、重ねています。)


kawase_s1.jpg
一室目より
「青磁水注」と「絞胎高足盃」(共に1997年作)
(こちらの水注は、耀州窯タイプのオリーブグリーンの青磁色をしています。
比較的釉に透明度があり釉層が薄いので、形の鋭さがよりはっきり見える
かと思います。)

kawase_s2.jpg
2室目より
「潭揺」(1987年作)
(“潭揺”は淡水エイをモチーフにした作品。天上から吊り下げて展示する作品なの
ですが、本当に展示空間に泳いでいるような、浮遊感があります。)
今回の展示では、当館の2室に分かれた展示室の1つ目の部屋では、
★初個展前の初期作(1970年代)から近作(2000年代)の作品を辿る展示

2つ目の部屋では、
★川瀬先生ならではの、シャープで柔らかな造形を鑑賞いただける展示

ということで、会場を構成しています。
作品はほとんどが青磁なのですが、形も、色も、それぞれの年代ごとに
変遷があり、見所が異なっていて、会場を巡って一堂に見る喜びがあるかと
思います。

そして、最後のスペースには、展覧会のために制作していただいた新作の
「一碗」と下蕪形の花入の2点だけを展示しているのですが、
見ていると、作品に吸い込まれるような、ちょっと言葉にはしにくい、
空間になりました。新作の2点は貫入の入らない、淡い色の作品で、
柔らかさと端正さが同居した、静かな、独特の存在感があるように思います。


毎日の点検などで新作の部屋に入るたび、それぞれの「ライン」に見入ってしまいます。

NHKのアートシーンでも「一碗」をご紹介くださるとは思うのですが、
ここはやはり、画像ではなく実際に見ていただかなくてはもったいない!のです(高)



posted by 智美術館 at 17:35 | TrackBack(0) | 個展・展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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